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セミの貢献

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私の頭の中ではいつもセミが鳴いています。おそらく耳鳴りというものでしょう。夏になるとセミの鳴き声なのか耳鳴りなのかわからなくなってきます。 いいのか悪いのか、家には小さな庭があり、そこがセミの格好の繁殖地になっています。夏の間にいったいどれだけのセミが羽化するでしょうか?夏の初めのころはなぜか羽化に失敗したセミが多くみられますが、ピークになるといたるところで羽化した抜け殻がみられます。 それと同時に命の最後の時期を迎えたりあるいは命を使い果たしたセミもよく転がっています。触ると最後の力を振り絞って騒ぎ立てるセミはおなじみのものでしょう。 うちのモンはどうもセミが好物なようです。散歩のとき、玄関から庭にでるとき、案外セミを食べる機会は多くあります。こちらが油断すると結構な頻度で食べてしまいます。モンは野犬だった時もあるので、セミを食べて栄養を取っていたこともあるのでしょうか?あるいは食べ物を得る機会に対しては貪欲なのでしょうか? この週末には箱根を散歩しました。散歩の途中でアブラゼミがほぼ外殻だけになり、空洞の腹部をみせている死骸に出くわしました。それをアシナガバチが執拗に食べていました。きれいに食べ終わった料理のお皿をさらにきれいに平らげるように、アシナガバチは最後の身を食べていたのです。モンの食に対する欲求を満たしているセミはアシナガバチの生存にも貢献しているのです。 更に歩くとヒグラシがたまたま身体に止まりました。鳴いていても静寂を感じるヒグラシは大好きです。これが私の頭の中で鳴いてくれればいいのに、と思いながら、モンに食べられないように離れたところに逃がしてやりました。カナカナカナ・・・と頭の中で聞こえたような気がしました。