いたずら

我が家の愛犬、チェルシーのいたずらが最近止まりません。

子犬はものを破壊したり汚したりするものですが、だんだん成犬になるに従いいたずらも減ってくるものです。チェルシーの場合も子犬のころスリッパを破壊したり、机の脚を噛んだりなど、かなりのいたずらをしたものですが、最近はそれも減っていました。もう10歳を超えるのですから当たり前ともいえます。しかし、時々物の破壊癖がよびさまされることがあるようです。

黒いチェルシー、寝ている姿はかわいいですが・・・

これまでにも、木でできた置物を噛んで壊したり、さまざまなものを破壊してきました。大切なものを破壊されないように、犬用のおもちゃをあてがいます。通常は少し工夫をするといたずらもやめるのですが、ここのところ続くいたずらには代わりのおもちゃでも効果はあまりなく、どうもそれではお気に召さないようです。

先日は台所から小麦粉を袋ごとリビングに持ち出し、カーペットの上で小麦粉をまき散らかしていました。ずいぶん前にも一度やったことがありますが、部屋の中はまるで映画のベートーベンのような有様です。チェルシーとリーズの2頭いますが、鼻の頭にこびりついた小麦粉から、どちらの仕業か疑いの余地がありません。

それ以外にも古紙回収用にまとめてとっている菓子などの包装紙をわざわざリビングに持ち出して無残に破壊しつくしてしまいました。先日はご丁寧に2階から絵本をとってきて、やはりリビングで破壊していました。それ以外にも木でできた工芸細工のパズルを持ち出して来たり、蠟燭をもってきて破壊したりなどやりたい放題です。先日娘が深夜に台所の照明をつけると、暗闇の中でチェルシーが包装紙の束をじっと見ていたそうです。あわててそこから逃げて行ったそうですが、何かやましいことでもあったのでしょうか?

昨日は少し外出してから家に帰ると、ビニール袋などとともに買い置きしていた詰め替え用インスタントコーヒーの容器がリビングに転がっていました。外側の印刷された光沢紙だけ薄く剥ぎ取る高度な作業をしていました。なかなか器用なものです。

犬もなかなか器用です

動物には遊びがあるのかと思うことがよくあります。もちろんチェルシーもくわえおもちゃを持ってきては遊んでくれと要求します。投げては取ってこさせることをしばらく繰り返すとやがて満足します。この物を取りに行ったり空中でキャッチする遊びは、何か仕事を要求しているとも言えますが、むしろただ単に狩りをまねた遊びのように見えます。事実、くわえたおもちゃを私にくわえさせようとすることもあります。

以前、庭に来ていたシジュウカラが蝉の抜け殻をさかんに破壊しているのを目にしたことがあります。季節は早春。ずいぶん古くなった前年のセミの抜け殻がたくさん木の枝にしぶとくしがみついています。それを見つけてはくわえては首を激しく振って破壊し、さらに別の抜け殻を探しては破壊するということを繰り返していました。それを見ながら、よほどセミに恨みでもあるのだろうかと心配になったほどです。これも、食べるためにやっているようにも見えませんし、ぬけがらが生活上邪魔になるとも思えません。ただ単に破壊することを楽しんでいるように思えたのです。

シジュウカラによる破壊を免れた蝉の抜け殻
動物は日常の生活の中でも遊んでいるのでしょうか?動物の行動は見れば見るほど疑問がわいてきて、飽きることがありません。

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