うみ

ガーナでの仕事の合間に海に行きました。

Labadi Beach

アクラから車で20分ほどでしょうか、少し行くとすぐに海に到着します。ラバディビーチというところで、海岸線は主にリゾートホテルが占めていますが、部分的に一般の人々が有料でビーチに入ることができます。今回、ガーナの海を見てみたいと共同研究者にお願いして週末に連れてきてもらったのです。
 車から降りると磯の香りがします。その香りは伊豆の海岸とそれほど違いはありません。入場料を支払ってビーチに降りるとどこまでも続く海岸線が見えます。程よく立ち上がっては海岸線で砕け落ちる波があり、多くの人たちが波と戯れていますが不思議とサーフィンは見えません。泳いでいる人もいないのでもしかすると離岸流があるのかもしれません。
 靴を脱いでさらに靴下も脱いではだしでビーチを歩きました。一面砂浜になり、細かな砂に波がかかりしっかりとしまったビーチを歩くととても気持ちよく感じました。
 ビーチから海を見るとどこまでも何もありません。沖の方に漁師の船が見えるだけです。このガーナの南にはこの先南極まで何もないはずです。そう思うととても不思議な気がします。
 日本は海に囲まれています。三島の近くには駿河湾や相模湾、さらにその先は広い太平洋があります。私が生まれ育った愛媛には九州との間に横たわる豊後水道やリアス式海岸、松山の沖の瀬戸内海があります。海はどこへ行っても同じ海ですし、同じような磯の香りがしますが、二つとして同じような海を見たことがありません。伊豆の先に横たわる太平洋とガーナの沖の大西洋もずいぶん異なる顔を見せています。どこも同じ海なのに同じ顔の海がない。なぜだかとても不思議な気がするのです。

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