自然豊かな浮島ヶ原

富士市と沼津市にまたがる湿地は浮島ヶ原と呼ばれ、古くから広大な湿地帯として知られていました。現在は、農耕地の開発が進み、広大な田畑が広がる中に、一部ヨシ原が残っています。多くの場所は農耕地となっているため、一般にみられる農地の風景とそれほど大きな違いは感じません。ところが、この地域の中で鳥を探すと驚くような鳥たちに出会うことができます。

この冬から見つけた珍しい鳥だけでも、タゲリ、ムナグロ、アオアシシギなどに出会うことができました。

また、ヨシ原の中ではサンカノゴイも見ることができました。これはいまだにヨシ原が残るこの場所だからこそみられるものです。

餌を探して歩くサンカノゴイ

猛禽類にも出会うことができます。冬には、ハヤブサ、ノスリ、チョウゲンボウなどを普通に見ることができます。こうした猛禽類が豊富にみられるのも広大な農地が広がる場所だからこそだと言えるでしょう。
先日鳥を見に訪れた際には、ヒクイナやタマシギも見ることができました。

昨日また鳥を探しに行きましたが、残念ながら珍しい鳥は見つけることができませんでした。ところが、車から100メートルほど離れた水田のところに大きな牡しかが悠々と歩いていました。いくら自然が豊かでも、これは農家の方たちも困ることでしょう。少し心配になりました。

浮島ヶ原は富士市や沼津市が国内のみならず世界的にも誇ることができる素晴らしい湿地地帯だと言えるでしょう。


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